平成29年 6月 1日
                                                                                                                        国土交通省観光庁

 

 「第3回 全国連合子ども観光大使大会inふじのくに静岡」おめでとうございます。
この度、子ども観光大使として「第3回 全国連合子ども観光大使大会inふじのくに静岡」に参加される皆さん、誠におめでとうございます。また、この事業の運営に当たりご尽力されたTOSSをはじめとする関係者の皆様に対し、まずは御礼と敬意を表したいと存じます。

 

  この大会に参加の皆さんは、子ども観光大使になるための講座に意欲をもって参加され、地元の良さをたくさん学び体験されたと伺っています。観光庁としても、将来のわが国を背負う皆さんが、観光を教育の一つの材料として取り上げ、観光立国教育の実践を進め、努力して下さっていることを頼もしく思います。本日、全国5000人近くの子ども観光大使の代表である皆さんが、子ども観光大使発祥の地であるこの静岡県において交流する機会に恵まれたことをきっかけに、今まで以上に自分たちの住む地域の素晴らしさをたくさん学び、誇りとおもてなしの心を持って、国内外の多くの人にそれを伝えて頂き、より良いまちづくりに尽力されることを期待しております。皆さんのふるさとがこれからも魅力的で、たくさんの人が訪れるすばらしい地域となるよう、ぜひ頑張ってください。

 

  我が国を訪れる外国人観光客は年々急増しています。2016年には年間2400万人を超え、4年連続で過去最高を更新いたしました。ラグビーワールドカップ2019™日本大会、第32回オリンピック競技大会(2020/東京)、東京2020パラリンピック競技大会開催に向け、その勢いは益々強くなっていくでしょう。このような中、より多くの海外の方に全国各地を訪れていただき、日本人の暮らし、生き方に触れ、日本を理解していただくことは極めて重要です。豊富で多様な観光資源が存在する日本にとって、観光は「地方創生」への切り札です。「観光先進国」の実現に向け、政府一丸、官民を挙げて取り組んで参ります。
2016年3月30日に新たに策定した「明日の日本を支える観光ビジョン」には、観光教育を充実させるために「子どもたちが地元や日本各地の歴史や文化の魅力的な観光資源等を理解し、関心を持ち、その魅力を実感・発信できる機会の増加につながるような、教材・事例集等の作成及び普及するための取組を実施する」といった内容も盛り込まれています。子ども観光大使は、自分たちの住む地域の素晴らしさを学び、地域の良いとこを発信する、まさに、この取組につながる具体的な内容です。子ども観光大使事業を全国に広げ、観光教育の中身を充実させるご努力をしてこられたTOSSの先生方をはじめとする教育関係者、地域の皆様,保護者の皆様のご尽力に感謝します。

 

   現在、40を超す都道府県で実施されている子ども観光大使が、全都道府県で実施されることを願い、今後さらに発展するよう、観光庁も協力していきたいと考えています。本取り組みの効果が実を結び、皆さんのふるさとが益々発展すること、また本日の大会が成功することを祈念して、観光庁からのメッセージとさせて頂きます。
                                                                                                    国土交通省観光庁長官 田村明比古